『Escape From Tarkov』(タルコフ)をプレイしていると、「自分のFPS(フレームレート)が今どれくらい出ているんだろう?」とか、「急に動作が重くなったけど、Ping値が悪いのかな?」と気になりますよね。特に、敵と遭遇した瞬間にカクついてしまうと、せっかくのレイドが台無しになってしまいます。
実はタルコフには、ゲーム内のコンソールコマンドを使って、フレームレートやネットワークの状況を簡単に確認できる機能が備わっています。しかし、「どうやってコンソール画面を開くの?」「コマンドを打っても意味が分からないマークが出てくる」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「タルコフ FPS 表示」の方法から、fps 1、fps 2、fps 3といったコマンドで具体的にどのような情報が画面の左上や右上に表示されるのかを、一つひとつ丁寧に解説していきます。さらに、FPSが極端に低い時にどこを確認すればいいのか、パフォーマンスを改善するための設定ポイントまでご紹介しますね。
この記事を最後まで読んでいただければ、ご自身のPC環境を正確に把握し、より快適にタルコフをプレイするための設定が見つかるはずです。ぜひ最後まで読んで、フレームレートの悩みを解消してください!
・コンソール画面の開け方と「fps 0」から「fps 3」までの各コマンドで表示される情報の違い
・FPS(フレームレート)とネットワーク状況を示すRTT/Lossの数値から動作の重い原因を切り分ける方法
・ロビーでのFPS制限の仕組みと、レイド中のフレームレートを最大化するための設定ポイント
・タルコフ FPS表示が低い主な原因(PCスペック、V-Sync、グラフィック設定)と具体的な改善策
タルコフ FPS 表示の基本!コンソールコマンドの入力と情報の内容
・コンソール画面はどうやって開く?キーボードの「@」や「~」を確認!
・「fps 1」で確認できる左上表示の基本的なFPS情報とは?
・コンソールコマンド一覧:何を表示させたいかによる4つのコマンドの使い分け
・「fps 2」で右上表示されるRTTやLossの数値から回線状況を読み解く!
・「fps 3」で表示されるGPUやメモリ占有率などの詳細マーク一覧
・FPSを消したい時はどうする?「fps 0」で非表示に!
・コンソール画面が表示されない時の対処法とキー割当の変更
コンソール画面はどうやって開く?キーボードの「@」や「~」を確認!
皆さん、こんにちは!ヒグマのゲーム攻略 執筆者の「こぐま」です。今回は『Escape From Tarkov』(以下、タルコフ)をプレイする上で知っておきたい、FPS表示の基本についてお話ししていきますね。
タルコフには、ゲーム内の機能としてフレームレート(FPS)やネットワーク状況などを表示させる仕組みが備わっています。これを利用するために、まず必要になるのが【コンソール画面】を開くことです。
コンソール画面は、ゲームの設定を変更したり、特定コマンドを入力したりするために使われる画面で、主にキーボードの特定のキーを押すことで表示されます。
- 基本的なコンソール画面の開き方
タルコフのコンソール画面を開くための初期設定のキーは、多くの日本のキーボードレイアウト(JIS配列)の場合、一般的に【「@」(アットマーク)キー】になります。
このキーは、キーボードの【P】の右隣、【[(左角括弧)】の上にあることが多いですね。
ただし、使用しているキーボードの言語設定(IME設定)やレイアウト(US配列など)によっては、押すキーが異なる場合があります。例えば、US配列のキーボードを使用している方や、キーボード設定によっては【「~」(チルダ)キー】(Tabキーの上にあることが多い)で開くケースもあります。
もし「@」キーを押してもコンソール画面が表示されない場合は、キーボードの配列や設定を確認してみるのが良いでしょう。特に、ゲームを起動しているにも関わらず、入力モードが「全角入力」になっていないかどうかもチェックしてみてください。コンソールコマンドは基本的に【半角英数】で入力する必要があるため、全角になっていると反応しない可能性があります。
コンソール画面は、タイトル画面だけでなく、ハイドアウト(隠れ家)や実際にレイド(戦闘)中でも開くことができますよ!
「fps 1」で確認できる左上表示の基本的なFPS情報とは?
コンソール画面を開くことができたら、いよいよFPSを表示させるコマンドを入力します。
FPSを表示させる最も基本的なコマンドが【fps 1】です。
コンソール画面に半角で「fps 1」と入力し、エンターキーを押すと、画面の左上にフレームレートに関する情報が表示されるようになります。
この「fps 1」で表示される情報は、FPS表示コマンドの中で最もシンプルなもので、主に以下の情報が確認できます。
| 表示情報 | 内容 |
| FPS | 現在のフレームレート(1秒間に描画されているコマ数)。この数値が高いほど、より滑らかにゲームが動作していることになります。 |
| ms | フレームタイム(1フレームを描画するのにかかっている時間)。この数値が低いほど処理が速いことを示します。一般的に、「ms」の逆数が「FPS」となります。 |
この「fps 1」の表示は、ゲームプレイ中に最も邪魔になりにくい最小限の情報に絞られているため、「とりあえずフレームレートだけ確認したい」という場合に最適です。
ただし、タルコフでは、メニュー画面やハイドアウトにいる間は、PCへの負荷を抑えるためにフレームレートに上限が設定されています。そのため、レイド中(戦闘中)とメニュー画面でFPSの数値が大きく異なるのは正常な動作ですよ。
コンソールコマンド一覧:何を表示させたいかによる4つのコマンドの使い分け
タルコフでFPSやその他のシステム情報を表示させるためのコンソールコマンドは、実は「fps 0」から「fps 3」までの4種類が用意されています。
表示される情報量がそれぞれ異なるため、何を知りたいかによって使い分けるのが一般的です。
| コマンド | 表示内容 | 用途・特徴 |
fps 0 | フレームレート情報 非表示 | 一度表示させた情報を消したい場合に使用します。 |
fps 1 | FPS、ms(フレームタイム) | 最もシンプルな表示。主にフレームレートだけを確認したい場合に最適です。画面の左上に表示されます。 |
fps 2 | fps 1の情報 + RTT、Lossなど | フレームレート情報に加え、ネットワークの遅延やパケットロス率が表示されます。ラグの原因を特定したい場合に役立ちます。画面の右上に表示されます。 |
fps 3 | fps 2の情報 + GPU、メモリ占有率など | 最も情報量が多い表示。フレームレート、ネットワーク情報に加え、PCパーツ(ビデオメモリ、グラフィックボード)の負荷状況が表示されます。パフォーマンス改善の検証などに使われます。 |
レイド中は「fps 1」か「fps 2」で必要最低限の情報にとどめておき、パフォーマンス設定を見直す時だけ「fps 3」を使うといった使い分けがおすすめですよ。
「fps 2」で右上表示されるRTTやLossの数値から回線状況を読み解く!
FPS表示コマンドの中で、多くのプレイヤーがフレームレートの次に重要視するのが【fps 2】です。
この「fps 2」を入力すると、基本的なFPS情報に加えて、ネットワークに関する重要な情報が画面の右上に表示されるようになります。
特に注目すべきは以下の2つの数値です。
【RTT(Round Trip Time)】
- 内容: 自分のPCからゲームサーバーまでの通信の往復にかかる時間で、一般的に【Ping値】と呼ばれるものとほぼ同じ意味です。
- 単位: ミリ秒(ms)
- 読み解き:
- この数値が低いほど、サーバーとの通信が速く、遅延が少ないことを意味します。
- 通常、タルコフでは100ms以下のPing値が推奨されており、選択しているサーバーにもよりますが、50ms以下であればかなり快適にプレイできるPing値と言えます。
- この数値が頻繁に跳ね上がったり(スパイクしたり)する場合は、回線が不安定になっている可能性があります。
【Loss(Packet Loss)】
- 内容: データ通信の際に、送受信中に途中で失われてしまった(ロストした)パケットの割合です。一般的に【パケットロス率】と呼ばれます。
- 単位: パーセンテージ(%)
- 読み解き:
- この数値が【0%】であることが理想です。
- 1%以上のLossが継続的に発生している場合、通信が不安定であり、ゲーム内で「ラグい」「動きがカクつく」といった症状として現れます。これは回線そのものの問題か、利用しているサーバーとの相性が悪い、あるいはサーバー側が混雑していることが原因とされることが多いです。
- 特に戦闘中にLossが発生すると、敵へのヒット判定が遅れたり、自分自身が突然ワープしたように見えたりするなど、致命的な影響が出ます。
レイド中にラグや遅延が激しいと感じた場合、まずは「fps 2」でこのRTTとLossの数値をチェックし、原因がフレームレートにあるのか、ネットワークにあるのかを切り分けるのが定石ですね。
「fps 3」で表示されるGPUやメモリ占有率などの詳細マーク一覧
FPS表示の最も情報量が多いコマンドが【fps 3】です。
このコマンドは、「fps 2」までのフレームレートやネットワーク情報に加えて、PCのパフォーマンスに関する【詳細な情報】を画面の右側に表示させます。
この「fps 3」で確認できる主な情報とそのマーク(略称)は以下の通りです。
| 表示マーク | 略称・情報内容 | 備考・読み解き |
| GPU | グラフィックボード(GPU)の使用率(占有率) | この数値が高すぎると、GPUがフル稼働しており、ボトルネック(性能の限界)になっている可能性があります。99%に近い場合はGPU負荷が高すぎると言えます。 |
| VRAM | ビデオメモリ(VRAM)の使用量(GB) | グラフィック描画に使われているメモリの量です。設定しているテクスチャの品質や解像度と密接に関わります。お使いのグラフィックボードのVRAM容量を超えそうになっていないか確認できます。 |
| RAM | システムメモリ(RAM)の使用量(GB) | PCに搭載されているメインメモリの使用量です。タルコフは多くのメモリを使用することで知られているため、この使用量がPCの搭載容量の上限に近づいていないかを確認しましょう。 |
| CPU | プロセッサ(CPU)の負荷状況やフレーム処理時間 | CPUがフレームの処理にどれだけ時間がかかっているか(CPUのフレームタイム)が表示されます。この数値が高すぎると、CPUがボトルネックになっている可能性があります。 |
これらの情報は、タルコフの動作が重い原因を探る上で非常に重要です。
例えば、
- もしGPUの使用率が99%なのにFPSが低い場合、グラフィック設定が高すぎる可能性があります。
- VRAMやRAMの使用量がPCの容量限界に近づいている場合、メモリ不足が原因でパフォーマンスが低下している可能性があります。
ただし、表示される情報量が非常に多いため、レイド中に表示させていると視界を妨げられることがあります。主に、ハイドアウトやオフラインレイドでグラフィック設定の調整や検証を行う際に利用するのがおすすめですよ。
FPSを消したい時はどうする?「fps 0」で非表示に!
フレームレートやネットワーク状況を確認するために表示させた情報も、レイド中はずっと表示させていると邪魔に感じることがありますよね。
そんな時は、表示を【非表示】にするためのコマンドを使用します。
それが【fps 0】コマンドです。
やり方は非常に簡単です。
- キーボードの「@」キーなどで【コンソール画面】を開く。
- コンソール画面に半角で「
fps 0」と入力する。 - エンターキーを押して実行する。
これで、画面の左上や右上に表示されていたフレームレートやネットワーク情報がすべて消えます。
もし再び表示させたい場合は、確認したい情報量に応じて「fps 1」「fps 2」「fps 3」のいずれかを再入力すればOKです。
コンソールコマンドは、設定を保存するようなものではなく、実行した時点からその設定が反映される【トグル(切り替え)】形式が多いので、表示と非表示を簡単に切り替えられるのが便利ですね。
コンソール画面が表示されない時の対処法とキー割当の変更
「@」キーを押しているのにコンソール画面がどうしても表示されない!という時は、いくつかの原因が考えられます。
主な原因と、その対処法をまとめました。
1. キーボードの入力モードが「全角」になっている
- 原因: コンソールコマンドは基本的に【半角英数】での入力が前提です。全角文字入力モードになっていると、キーを押してもコンソール画面が開かないことがあります。
- 対処法:
- ゲームを起動した状態で、キーボードの【半角/全角キー】を押して、入力モードを【半角】に切り替えてみてください。
- 日本のキーボード(JIS配列)の場合、【左側のShiftキー】と【半角/全角キー】を同時に押すことで半角入力に切り替えられることもあります。
2. キーボードレイアウトが異なり、押すべきキーが違う
- 原因: 日本語キーボード(JIS配列)では「@」キーが初期設定である場合が多いですが、US配列キーボードや一部の特殊なキーボード設定では、【「~」(チルダ)キー】(Tabキーの上)が割り当てられている場合があります。
- 対処法: 「@」キーでだめなら、「~」キーなど、一般的なコンソールキーを試してみましょう。
3. ゲーム内のキー割当が変更されている
- 原因: 過去に何らかの操作で、コンソール画面を開くためのキー設定が変更されてしまった可能性があります。
- 対処法:
- タルコフの【設定】画面を開く。
- 【コントロール】タブを選択する。
- 設定リストを一番下までスクロールし、【コンソール】という項目を探す。
- そこに表示されている現在のキー割当を確認し、もし意図しないキーになっていたら、キーをクリックして任意のキー(例えば「@」キー)を押し直して割り当てを変更してください。
これらの対処法を試すことで、ほとんどの場合、コンソール画面を開くことができるようになるかと思います。
もし、どうしてもゲーム内のキー割当を変更したくない、あるいは外部ツールでFPS表示を行いたいという場合は、NVIDIAの【Geforce Experience】や、ハードウェア情報表示ツールの【MSI Afterburner】などの外部ソフトを利用して、タルコフのシステムとは別にオーバーレイ表示させる方法もありますよ。この方法は、タルコフのFPS設定を見直す際の補助ツールとしても活用できるので、検討してみるのも良いかと思います。
タルコフ FPS 表示が低くて困ったら?フレームレートの改善とFPS設定
・ロビー画面ではFPS制限解除はできる?レイド中とロビーのフレームレート上限の違い
・あなたのPCでFPSはどれぐらい出ている?快適にプレイできるFPSの平均とは!
・レイド中にFPSが出ない!主な原因と改善のためのFPS設定の確認ポイント
・公式が推奨するメモリの自動最適化はオンになっているか?
・垂直同期(V-Sync)がオンになっていないか確認するFPS設定!
・グラフィック設定の見直し:FPSの上げ方に繋がる推奨設定とは?
・外部ソフト(Geforce Experienceなど)でFPS表示させる方法もある?
ロビー画面ではFPS制限解除はできる?レイド中とロビーのフレームレート上限の違い
タルコフをプレイしている方の中には、「レイド中はそこそこFPSが出ているのに、ハイドアウトやロビー画面に戻ると急にフレームレートが下がるな…」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか?
実はこれは【ゲームの仕様】によるもので、心配する必要はありません。
タルコフでは、PCへの過度な負荷を避けるため、レイド外の画面(メニュー、ロビー、ハイドアウトなど)では意図的にFPS(フレームレート)に上限が設けられています。
- ロビー・ハイドアウト時のFPS上限:
- 初期設定では、最大で60FPSに制限されています。
この上限設定は、裏側でレイドの処理を行っていないメニュー画面でPCが高負荷をかけ続けるのを防ぎ、結果として【PCの温度上昇を抑える】ことや、【電力消費を抑える】ことを目的としています。
FPS制限解除と設定変更
このロビー画面のFPS制限は、ゲーム内の設定を変更することで、ある程度は上限を引き上げることが可能です。ただし、完全な「制限解除」というよりは、設定上の上限値を上げるというイメージですね。
設定を変更する手順は以下の通りです。
- タルコフの【設定】画面を開く。
- 【ゲーム】タブ(または「Game」タブ)を選択する。
- 画面を下へスクロールし、【FPS制限】に関する項目を確認します。
項目名には「インターフェースFPS制限」や「メニューFPS制限」といった名称が使われていることが多いです。ここで、初期設定で「60」になっている値を、例えば「120」などに引き上げることで、ロビー画面でのFPS上限を上げることができます。
ただし、上限値を引き上げても、PCのスペックによっては実際にそのFPSまで到達しない場合もありますし、前述の通りPCに余計な負荷をかけてしまう可能性もあるため、【必要以上に高い数値】に設定することは推奨されないことが多いです。
- レイド中のFPSについて:
- 一方で、実際にマップに出るレイド中(戦闘中)は、このロビーでの上限設定は適用されず、PCの性能が許す限りのフレームレートが出せるようになっています。これが、ロビーとレイド中でFPSが大きく異なる主な理由です。
快適性の観点から、まずはレイド中のFPSが安定しているかを最優先でチェックするのが良いでしょう。
あなたのPCでFPSはどれぐらい出ている?快適にプレイできるFPSの平均とは!
「タルコフを快適に遊ぶには、どれくらいのFPSが出ていればいいの?」という疑問は、多くのプレイヤーが抱くものかと思います。
FPS(フレームレート)が高いほど、画面の動きが滑らかになり、敵の視認性や反応速度が向上するため、タルコフのような競技性の高いゲームでは非常に重要です。
しかし、タルコフは他のPCゲームと比べてもPCスペックが求められるゲームとして知られています。そのため、一般的なゲームの基準よりも、要求されるフレームレートのハードルが高いと感じられるかもしれません。
快適にプレイできるFPSの目安(個人的見解)
タルコフをプレイする上で、私が考える快適性の目安は以下の通りです。これはあくまでも多くのプレイヤーの意見や推奨設定を基にした個人的な見解であることをご承知おきくださいね。
| 快適性のレベル | 目安となるFPS(レイド中) | プレイの感触 |
| 【最低限】 | 45~59 FPS | 動作はするが、戦闘時や激戦区ではカクつきを感じることがある。索敵やエイムに影響が出やすい。 |
| 【標準的】 | 60~79 FPS | 多くのマップで安定すれば、ストレスなくプレイできるライン。多くのプレイヤーが目指す平均値とされることも多いです。 |
| 【快適】 | 80~100 FPS | 動きが非常に滑らかになり、遠距離の敵も視認しやすい。戦闘時の優位性が高まる。 |
| 【非常に快適】 | 100 FPS以上 | 最新の高性能PCと高リフレッシュレートモニターで実現できるレベル。最高の環境でプレイ可能。 |
タルコフはマップや時間帯、サーバーの状況によってFPSが大きく変動することが多いため、大事なのは【最低FPS】がどれくらい出ているかです。
例えば、平均が80FPS出ていても、戦闘中に一気に40FPSまで落ち込むようであれば、実際のプレイ体験は快適とは言えません。常に60FPS以上を維持できるようなFPS設定を見つけることが、まず最初の目標になるかと思います。
もしあなたのPCのFPSが常に40FPS以下である場合、ゲーム内の設定調整だけでは限界がある可能性が高く、CPUやメモリなどのPC本体のスペックアップを検討する必要があるかもしれません。
レイド中にFPSが出ない!主な原因と改善のためのFPS設定の確認ポイント
「レイドに入ると極端にFPSが低くなる」「戦闘中になると急にカクつきがひどくなる」という場合、いくつかの原因が複合的に絡み合っている可能性があります。
ここでは、FPSが出ない(低い)場合の主な原因と、すぐに確認すべきFPS設定のポイントを紹介しますね。
1. PCスペックがタルコフの要求水準に達していない
- 原因: タルコフは、特に【CPU性能】と【メモリ容量】を非常に要求するゲームです。グラフィックボード(GPU)だけでなく、これら2つのパーツがボトルネックになっているケースが多いです。
- 確認点:
- メモリ(RAM): 最低でも16GB、快適性を求めるなら32GBが推奨されることが多いです。
- CPU: 比較的新しい世代のCore i7やRyzen 7以上が推奨される傾向にあります。
- 対処法: 設定調整で改善しない場合、PCのアップグレード(特にメモリ増設やCPU交換)が最も効果的です。
2. 垂直同期(V-Sync)がオンになっている
- 原因: 垂直同期(V-Sync)は、モニターのリフレッシュレート(Hz)に合わせてFPSを制限し、テアリング(画面のズレ)を防ぐ機能です。しかし、これによりFPSが意図せず制限されてしまい、入力遅延も発生します。
- 確認点: ゲーム内の【グラフィック】設定で「V-Sync」や「垂直同期」が【オフ】になっているか確認してください。
- 対処法: FPSを最大限に出したい場合は、必ずオフにしましょう。テアリングが気になる場合は、NVIDIA/AMDのコントロールパネル側で「Fast Sync」や「Enhanced Sync」などの代替機能を使うことを検討してみてください。
3. グラフィック設定が高すぎる
- 原因: タルコフのグラフィック設定で、特にテクスチャ品質やシャドウ品質、可視距離などの設定が高すぎると、PCに過大な負荷がかかりFPSが低下します。
- 確認点: 後述の【グラフィック設定の見直し】で詳しく解説しますが、フレームレートを優先するために設定を見直しましょう。
- 対処法: 一部の設定は「低」にすると逆にCPU負荷が増す場合もあるため、闇雲に下げるのではなく、推奨設定を参考にバランスをとることが重要です。
4. メモリ(RAM)やCPUのリソース不足
- 原因: タルコフ以外のバックグラウンドアプリケーション(ブラウザ、Discord、録画ソフトなど)が大量にメモリやCPUリソースを消費している可能性があります。
- 確認点: タスクマネージャーで、タルコフ起動中に他のプロセスがどれだけリソースを使っているかを確認してみてください。
- 対処法: ゲームを起動する際は、不要なアプリケーションをできる限り終了させましょう。
これらの原因を一つずつチェックし、FPS設定を調整することで、フレームレートの改善に繋がる可能性が高いですよ!
公式が推奨するメモリの自動最適化はオンになっているか?
タルコフのFPSが低くなる原因の一つに、ゲーム中に発生する【メモリリーク】や【メモリの断片化】が挙げられることがあります。これは、ゲームを長時間プレイしたり、何度もレイドに出入りしたりするうちに、メモリ(RAM)の使用量が徐々に増えていき、動作が重くなる現象です。
これに対処するため、タルコフにはゲーム内に【メモリの自動最適化】機能が搭載されています。この機能は、タルコフの公式開発元が推奨している重要な設定の一つです。
メモリの自動最適化機能とは
- 機能: ゲームがバックグラウンドで自動的にメモリを整理し、不要なメモリの割り当てを解放することで、メモリ使用量を抑える機能です。
- 効果: 長時間のプレイによるメモリ使用量の増加を抑え、結果的に【安定したFPSの維持】に貢献するとされています。
設定の確認方法
この「メモリの自動最適化」機能は、通常はオンにしておくことが推奨されます。
- タルコフの【設定】画面を開く。
- 【ゲーム】タブ(または「Game」タブ)を選択する。
- 【自動RAMクリーナー(Auto RAM Cleaner)】という項目を探す。
- この項目に【チェックが入っている(オンになっている)】ことを確認する。
もしこの機能がオフになっている場合は、オンに切り替えて様子を見てください。特にメモリ容量が16GBなど比較的少ないPCを使用している方にとっては、FPSの安定性に大きく寄与する重要な設定と言えるでしょう。
ただし、この機能はメモリを整理する際に一時的に処理が走るため、その瞬間にわずかなカクつきを感じるという意見もあります。もしオンにしてカクつきがひどくなるようであれば、一度オフにして、ゲームプレイの前後に手動でPCを再起動したり、外部のメモリ解放ソフトを利用したりする方法も検討の余地があるかと思います。しかし、基本的には【オン推奨】の設定です。
垂直同期(V-Sync)がオンになっていないか確認するFPS設定!
先ほどのFPSが低い原因の箇所でも触れましたが、垂直同期(V-Sync)の設定は、FPSを制限してしまう【最大の犯人】の一つとなる可能性があります。
「V-Sync」または「垂直同期」は、モニターのリフレッシュレート(例:60Hz、144Hzなど)に合わせてゲームのフレームレートを同期させる機能です。
V-SyncがFPSに与える影響
| V-Syncの状態 | 影響 |
| オン(有効) | FPSがモニターのリフレッシュレートに強制的に制限されます(例:60Hzモニターなら最大60FPS)。さらに、描画処理の都合上、【入力遅延(インプットラグ)】が発生します。 |
| オフ(無効) | FPSはPCの性能が許す限り上限なく出力されます。入力遅延も最小限になります。 |
タルコフのような、一瞬の判断が勝敗を分けるFPSゲームにおいて、入力遅延は致命的です。そのため、基本的にはV-Syncは【オフ】に設定することが強く推奨されます。
設定の確認方法
- タルコフの【設定】画面を開く。
- 【グラフィック】タブを選択する。
- 設定項目の中にある「V-Sync」や「垂直同期」という項目を探す。
- この項目のチェックが【外れている(オフ)】ことを必ず確認する。
もしオフにしても画面のテアリング(画面が横にズレて見える現象)が気になる場合は、以下の代替案を検討してみてください。
- FPSリミッターを設定する: ゲーム内のグラフィック設定にある「フレームレート制限(FPS Limit)」を、モニターのリフレッシュレートよりわずかに低い値(例:144Hzモニターなら140FPS)に設定することで、テアリングが軽減されることがあります。
- G-Sync / FreeSyncを利用する: お使いのモニターとグラフィックボードが対応していれば、この技術を利用することで、V-Syncをオフにしたままテアリングを抑えつつ、入力遅延も抑えることができます。
- 外部ドライバーの機能を利用する: NVIDIAのコントロールパネルで「Fast Sync」を有効にしたり、AMDのRadeon Softwareで「Enhanced Sync」を有効にしたりすることで、V-Syncとは異なる方法でテアリングを軽減できます。
いずれにせよ、タルコフのFPS設定において、V-Syncをオフにすることはフレームレートを最大化する上での基本中の基本だと覚えておきましょう。
グラフィック設定の見直し:FPSの上げ方に繋がる推奨設定とは?
タルコフのFPSの上げ方を考える上で、最も時間をかけて検証すべきなのが【グラフィック設定】の見直しです。
タルコフは、単にすべての設定を「低」にすればFPSが上がるという単純な構造になっていないため、特にCPUとGPUの負荷バランスを考慮した設定が重要になります。
ここでは、FPSに大きく影響するとされる【推奨設定(一般的に効果があるとされる設定)】のポイントをいくつか紹介します。これは多くのプレイヤーの検証結果に基づくものであり、PC環境によって最適な設定は異なる個人的な見解であることをご承知おきください。
1. 可視距離(Visibility)
- 設定: 400~1000(目安)
- 推奨: 高すぎない程度に設定する。
- 理由: この設定は主に【CPU負荷】に大きく影響します。遠くまでオブジェクトを描画する必要があるため、CPU性能が低いとFPSが急激に低下します。しかし、低すぎると遠くの敵やオブジェクトが表示されないという致命的な問題が発生するため、プレイに支障が出ない最低限の距離(例:800~1000)に設定し、CPUと相談するのが良いでしょう。
2. シャドウ品質(Shadow Quality)
- 設定: High / Medium
- 推奨: Lowにはしない。
- 理由: シャドウ品質を【Low(低)】にすると、シャドウの計算処理がCPU側に偏る傾向があり、結果的にCPUボトルネックを引き起こしてFPSが低下するという現象が報告されることがあります。シャドウ処理をGPUに任せるためにも、Medium(中)以上に設定することが推奨されることが多いです。
3. テクスチャ品質(Texture Quality)
- 設定: High / Medium
- 推奨: VRAM容量と相談する。
- 理由: この設定は主に【VRAM(ビデオメモリ)負荷】に影響します。VRAMが8GB以上あるGPUを使用している場合は、High(高)に設定してもFPSへの影響は比較的少ないことが多いです。逆にVRAM容量が少ない場合は、Mediumに設定してVRAMの使用量を抑えることがFPS安定に繋がります。
4. アンチエイリアス(Anti-aliasing)
- 設定: TAA High または FXAA
- 推奨: TAA High。
- 理由: アンチエイリアスは画面のギザギザを滑らかにする機能ですが、負荷は大きいです。FXAAは負荷が低いですが画質も低下します。最近はTAA Highが、画質とFPSのバランスが良いとされることが多いです。FPSを最優先するならオフですが、索敵を考えるとTAA Highが人気です。
5. その他の重要な設定
| 設定項目 | 推奨設定 | 理由 |
| Sharpening(シャープネス) | お好みで | FPSにはほとんど影響しませんが、画面の鮮明度を上げることで索敵に役立ちます。 |
| HBAO(環境光) | Off | FPSへの影響が大きいとされるため、優先度が低いです。 |
| SSR(画面スペース反射) | Off | 水面などの反射表現ですが、FPSへの影響が大きいため、基本的にオフが推奨されます。 |
これらの推奨設定を参考に、まずは「fps 3」コマンドでGPUとCPUのフレーム処理時間を見ながら、設定を一つずつ変更してFPSが向上するかどうかを検証してみてください。設定は環境によって大きく結果が変わるため、ご自身のPCに合わせた最適解を見つけることが、FPSの上げ方の鍵となります。
外部ソフト(Geforce Experienceなど)でFPS表示させる方法もある?
タルコフのゲーム内コマンドを使わなくても、PCにインストールされている外部ソフトウェアを利用してFPSを表示させる方法もあります。
これは、ゲームのシステムとは独立したオーバーレイ機能(画面上に重ねて表示する機能)として動作するため、「ゲーム内のFPS表示が邪魔だ」「コンソール画面の操作が面倒だ」という方には便利な方法です。
主要な外部ソフトと、その特徴を紹介します。
1. NVIDIA Geforce Experience
- 対象: NVIDIA社のGeForceグラフィックボードを使用しているユーザー。
- 特徴:
- NVIDIAのドライバー管理ソフトに搭載されている機能です。
- 【GeForce Experience オーバーレイ】機能(通常は「Alt + Z」などで開く)の中に【パフォーマンス】という項目があり、そこからFPSカウンターを有効にできます。
- 表示が非常にシンプルでゲームプレイの邪魔になりにくいことがメリットです。
- 同時に、GeForce Experienceの機能を使ってゲームプレイの録画(ShadowPlay)やハイライトの保存なども行えます。
- 設定方法: Geforce Experienceの設定画面から、パフォーマンスオーバーレイを有効にし、表示させたい場所を選択するだけで簡単に設定できます。
2. MSI Afterburner(RivaTuner Statistics Serverと併用)
- 対象: グラフィックボードの種類に関係なく使用可能(NVIDIA、AMD両対応)。
- 特徴:
- グラフィックボードのオーバークロックやモニタリングを主目的としたソフトですが、付属する【RivaTuner Statistics Server (RTSS)】と組み合わせることで、非常に詳細な情報(FPS、GPU温度、CPU温度、メモリ使用量など)をカスタマイズ性の高いオーバーレイで表示させることができます。
- タルコフのFPSが出ない原因を詳細に究明したい場合(例:CPU温度が原因か?GPU使用率はどうか?)、このソフトの詳細なモニタリング機能が非常に役立ちます。
- 設定方法: MSI Afterburnerでモニタリングしたい項目を設定し、RTSS側でオーバーレイの表示設定を行う必要がありますが、設定の自由度が高い分、少々手間がかかります。
3. Steam/Epic Games Launcherなどのプラットフォーム機能
- 対象: Steam版やEpic Games版のゲームの場合。
- 特徴:
- それぞれのプラットフォームのクライアント自体に、シンプルなFPSカウンター機能が搭載されていることがあります。
- 設定方法: Steamであれば【設定】→【ゲーム中】→【FPSカウンター】から有効にできます。
これらの外部ソフトでFPSを表示させれば、タルコフのシステムとは切り離して純粋なフレームレートを確認できるため、ゲーム内設定の検証を行う際に非常に便利ですよ。
【タルコフ FPS表示】の総括
・コンソール画面は通常「@」キーで開き、半角英数でコマンド入力が必要だ
・「fps 1」はFPSとms(フレームタイム)という最小限の情報を左上表示する
・「fps 2」は回線状況を示すRTT(Ping)とLoss(パケットロス率)を右上表示する
・「fps 3」はGPUやVRAM、RAM、CPUの負荷詳細を検証時に表示する
・回線ラグの判断基準はRTTが50ms以下、Lossが0%であることが理想だ
・表示を消すにはコンソール画面で「fps 0」を入力すれば非表示にできる
・コンソールが開かない場合はキーボードの全角入力やキー割当を確認すること
・ロビー画面やハイドアウトではPC負荷軽減のためFPSが最大60に制限される
・レイド中にFPSが低くなる主な原因はCPU性能とメモリ容量の不足である
・快適にプレイできるレイド中のFPS平均は安定して60FPS以上を維持することだ
・グラフィック設定の垂直同期(V-Sync)は入力遅延を招くため必ずオフにする
・公式推奨の自動RAMクリーナー(メモリの自動最適化)は常にオンにしておく
・グラフィック設定のシャドウ品質はLowにするとCPU負荷が増す可能性がある
・可視距離はCPU負荷が大きいためPCスペックに応じて高すぎない値に設定する
・Geforce Experienceなどの外部ソフトでFPSをオーバーレイ表示できる
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