「サイバーパンク2077 評価」というキーワードでこの記事にたどり着いたあなたは、きっと「かつて大炎上したあのゲームは、今どうなっているのだろうか?」「本当に神ゲーとして生まれ変わったのか?」という疑問をお持ちなのではないでしょうか。
2020年のリリース時、その期待の高さとは裏腹に、旧世代機での動作不良や数多くのバグによって、サイバーパンク2077の評価は厳しいものでした。しかし、開発元のCD PROJEKT REDは改善を諦めず、長期間にわたる大規模なアップデートを実施。特に、ゲームのシステムを根幹から刷新した無料アップデート2.0と、唯一の大型拡張パック『仮初めの自由』のリリースによって、本作は劇的な変化を遂げました。
本記事では、炎上から奇跡の復活を遂げた現在の『サイバーパンク2077』に焦点を当て、その真の姿を徹底検証いたします。
圧倒的な没入感のナイトシティ、爽快感抜群のキャラビルド、そして濃厚なストーリーといった「良い点」はもちろんのこと、「つまらない」と感じる人が指摘するゲームテンポの課題や、警察AIの不満点といった「悪い点」にも正直に踏み込み、多角的に解説します。
現在のPCやPS5での動作環境は安定したのか、コアゲーマーがなぜ数百時間もプレイし続けるのか、その理由を明らかにすることで、あなたが今からナイトシティの住人となるべきかどうかの判断材料をすべて提供いたします。ぜひ最後までご覧ください。
・大炎上から神ゲーへと変わった劇的な改善の経緯
・現在のPCやPS5など現行機での動作安定性とSteam Deckのプレイ感
・アップデート2.0で刷新された戦闘と警察AIの具体的な変化
・メインストーリーの長さと総プレイ時間100時間超を可能にするコンテンツの深さ
発売から約5年!『サイバーパンク2077 評価』で見るCDPRの執念!
・ナイトシティの圧倒的な世界観と高い没入感!
・発売当初の炎上と「なんj」でも話題になった過去
・PC、PS5で動作は安定したのか?現在の環境
・大幅なゲーム性の変更!アップデート2.0以降の評価
・コアゲーマーの総プレイ時間が示すゲームの魅力とは?
・拡張パック『仮初めの自由』が与えた影響力!
ナイトシティの圧倒的な世界観と高い没入感!
『サイバーパンク2077』最大の魅力は、未来の巨大都市ナイトシティが作り出す圧倒的な世界観と、そこへ深く没入できるデザインにあります。本作の舞台は、巨大な摩天楼がひしめき合い、ネオンサインが瞬くサイバーパンクの世界。この都市は、華やかさと退廃、技術の進歩と貧困が同居する「醜い天国のような、美しい地獄のような場所」として描かれています。
プレイヤーは主人公V(ヴィー)として、その世界で生存をかけた戦いに身を投じます。Vは、外見だけでなく、体内に埋め込むサイバーウェアによる身体強化や、戦闘スタイルまでを自由にカスタマイズできるのが特徴です。この豊富なカスタマイズ要素は、プレイヤーが自らをナイトシティのレジェンドとして作り上げる過程で、強い愛着と没入感を生み出します。
ゲームの視点は一人称(FPS)に固定されており、これによりVの目線を通してナイトシティの喧騒やディテールをダイレクトに体験でき、没入感を極限まで高めています。
さらに、CD PROJEKT REDの真骨頂とも言えるローカライズの質の高さも特筆すべき点です。膨大なテキスト量と音声量にもかかわらず、日本語のフル音声と字幕はキャラクターの個性や世界の雰囲気を完璧に伝えており、違和感なくストーリーに引き込まれることができます。特に、Vの会話や行動の選択肢は多岐にわたり、一つ一つの選択がストーリーの展開、そしてVが辿る結末に影響を与えるため、「自分だけの物語を体験している」という感覚を強く抱かせます。
ナイトシティの街並みは単なる背景ではなく、どこを切り取っても目を奪われるほどの作り込みがなされており、車やバイクでドライブするだけでも楽しさを感じられる、仮想現実としての完成度の高さが、多くのプレイヤーを魅了し続けているのです。
発売当初の炎上と「なんj」でも話題になった過去
『サイバーパンク2077』は、その発売当初、期待の高さから一転してゲーム史上稀に見る大炎上を経験しました。発売元であるCD PROJEKT RED(CDPR)は、前作『ウィッチャー3』で世界的な成功を収めていたため、本作への期待は非常に高く、「神ゲー」となることが確信されていました。しかし、2020年12月のリリース直後、特に旧世代機であるPlayStation 4(PS4)やXbox One版で深刻な問題が露呈しました。
問題の核心は、「動作の不安定さ」と「極めて深刻なバグの多発」です。
- 動作面: フレームレートが極端に低下し、まともにゲームプレイができない状態。
- バグ面: ゲームが強制終了するクラッシュの多発、NPCが空中に浮く、キャラクターのテクスチャが崩れる、セーブデータが破損するなど、ゲーム体験を根底から破壊する不具合が頻発しました。
この事態を受け、事態を重く見たソニー・インタラクティブエンタテインメントは、異例の措置としてPlayStation Storeから本作の販売を一時停止し、希望者に対して全額返金対応を行うという前代未聞の状況に発展しました。
インターネット掲示板「なんj」などのコミュニティでは、この状況が連日トップニュースとなり、「バグサイバー」「バグパンク」などと揶揄され、「バグゲー」のレッテルを貼られてしまいました。
炎上の背景には、CDPRが発売前のプロモーションにおいて、主に高性能なPC版の映像のみを公開し、旧世代機版の実際の動作状況を隠していたという批判があります。この行為は、多くのユーザーから「詐欺的である」と受け止められ、長年築き上げてきたCDPRへの信頼は大きく揺らぎました。
しかし、この発売当初の大きな炎上と不名誉な評価は、後のCDPRの「執念」とも言える改善努力の原動力にもなっていきます。
PC、PS5で動作は安定したのか?現在の環境
発売当初に特に問題となった動作の安定性については、度重なるアップデートと最適化の結果、現在のPC版とPlayStation 5(PS5)版では劇的な改善が図られています。
【現在の動作環境の安定性】
プラットフォーム | 動作状況(2025年現在) | 詳細と特記事項 |
PlayStation 5 (PS5) / Xbox Series X | S | 極めて安定 |
PC | 高性能環境で最高品質 | 最適化が進み、NVIDIA GeForce RTXシリーズなどの高性能GPU環境では、レイトレーシングを含む最高画質設定での安定動作が可能になりました。 |
旧世代機 (PS4/Xbox One) | サポート終了 | 2023年の大型アップデート2.0以降、旧世代機向けの追加コンテンツや大規模な機能改善は終了しており、実質的に現行機専用タイトルとなっています。 |
特に現行機(PS5/Xbox Series X|S)でプレイする場合、発売当初のようなクラッシュや致命的なバグの心配はほとんどなく、快適なゲームプレイが保証されていると言えます。
また、本作のシステム要件において、開発元はSSD(ソリッドステートドライブ)の使用を必須としています。これは、ナイトシティという巨大なオープンワールドのデータ読み込み速度が、ゲームの体験に直結するためです。SSDを使用することで、ファストトラベルやシーンの切り替えがスムーズになり、没入感を損なうことなく広大な世界を移動できます。
さらに、SteamのデータではSteam Deck互換性も「確認済み」となっており、携帯機でのプレイも可能です。ただし、Steam Deckで快適にプレイするためには、グラフィック設定を調整し、フレームレートを30fps程度に安定させる必要がありますが、場所を選ばずにナイトシティにアクセスできる点は大きな魅力です。
このように、動作環境の問題は、現行機およびPCにおいてはほぼ過去のものとなり、プレイヤーは純粋にゲーム内容を楽しむことができる環境が整っています。
大幅なゲーム性の変更!アップデート2.0以降の評価
『サイバーパンク2077』の評価を決定的に変えたのは、2023年9月に配信された大型無料アップデート「2.0」です。このアップデートは、単なるバグ修正やパフォーマンス改善に留まらず、ゲームの根幹となるシステムを大幅に刷新したため、多くのプレイヤーから「これは『サイバーパンク2077』の真のローンチだ」と絶賛されました。
アップデート2.0で導入された主要な変更点は以下の通りです。
- スキルツリーとパークシステムの完全刷新
- 従来のシステムは複雑でわかりにくい部分がありましたが、2.0ではツリー構造が完全に再構築されました。
- 「冷静」「技術」などの能力値ごとにスキルツリーが用意され、より直感的でわかりやすい、強力なビルド(能力構成)の構築が可能になりました。
- 特に、特定のプレイスタイルに特化した派手で強力なパークが追加され、キャラクターの成長をより楽しく、戦略的にしています。
- サイバーウェアとアーマーシステムの変更
- 以前は装備(服)に依存していたアーマー値が、サイバーウェアに集約されました。これにより、見た目を気にせずにサイバーウェアの性能で防御力を確保できるようになり、ファッションの自由度が向上しました。
- サイバーウェアを過剰に装着すると、ゲーム内の設定に忠実に、Vの「サイバーサイコシス」発症リスクが高まるという要素も追加され、より深く世界観を楽しめるようになりました。
- NCPD(警察)システムの大幅な改良
- 発売当初、プレイヤーが犯罪を犯しても警察の追跡が不自然で、すぐに諦めてしまうという点が批判されていました。
- 2.0では、警察のAIが大幅に強化され、より組織的かつ執拗な追跡を行うようになりました。手配度が高い場合は、特別な増援やマックス・タック(特殊部隊)が出動するなど、よりリアリティのある緊張感のあるカーチェイスや戦闘が楽しめるようになりました。
- これにより、警察と敵対する行為はリスクとリターンが高まり、オープンワールドの「無法者感」が増しています。
これらの根本的なシステム変更により、戦闘アクションの爽快感と、Vを自分好みに作り上げるキャラビルドの楽しさが飛躍的に向上しました。ユーザーレビューが「非常に好評」に回復し、ゲームとしての総合評価を劇的に押し上げた要因は、まさにこの2.0アップデートにあると言えるでしょう。
コアゲーマーの総プレイ時間が示すゲームの魅力とは?
Steamのレビューを見ると、熱心なプレイヤーの中には数百時間、時には1000時間近くもの総プレイ時間を記録しているコアゲーマーが多数存在します。これは、本作が単にメインストーリーをクリアするだけでなく、「ナイトシティに滞在し続ける魅力」を持っている証拠です。
本作の物語は、キアヌ・リーヴスが演じる伝説のロッカーボーイ、ジョニー・シルバーハンドとVの関係性を軸に展開しますが、メインストーリー自体はCD PROJEKT REDの前作『ウィッチャー3』と比較して意図的に短く設計されていることが開発元から明言されています。これは、プレイヤーの選択による物語の多様性を重視した結果と言われています。
しかし、メインストーリーが短く感じられる一方で、その代わりに用意されているのが、メインに匹敵するほど濃厚で質の高いサイドジョブの数々です。
【総プレイ時間を伸ばすサイドコンテンツの魅力】
要素 | 内容 |
レジェンド級のサイドジョブ | ジョニー・シルバーハンド関連の複雑な過去を探るクエストラインをはじめ、各フィクサーからの依頼、魅力的なNPCたちとの交流(ロマンス含む)は、一つ一つが独立した短編映画のような完成度を誇ります。これらのサイドジョブは、Vの運命、そしてエンディングに影響を与える重要な選択肢を含んでいます。 |
マルチエンディングシステム | Vの運命は、プレイヤーがメインとサイドジョブで行った選択によって複雑に分岐し、複数のエンディングが用意されています。すべての結末を見るためには、周回プレイが必要となり、これもまた総プレイ時間を伸ばす大きな要因です。 |
仮想現実としての街歩き | 2.0アップデート以降、車の自動運転機能や、メトロ(鉄道)の利用が追加されました。これにより、単なる移動手段としてではなく、純粋に「ナイトシティの景色を眺める」という目的のために時間を費やすプレイヤーが増えました。「たまに訪れたくなる仮想現実の豪華なウォーキングシミュレーター」として機能している側面があります。 |
キャラクタービルドの多様性 | 2.0アップデートで刷新されたスキルツリーにより、ステルス重視のネットランナー、カタナやマンティスブレードを駆使する近接サイバーパンク、ゴリ押しで突破する純粋なガンマンなど、全く異なるプレイスタイルでの周回が可能であり、飽きさせません。 |
このように、『サイバーパンク2077』は、メインストーリーの短さという批判を上回るほどの「深さ」と「再プレイ性」を提供しており、それが結果的にコアゲーマーたちの桁外れの総プレイ時間として現れているのです。
拡張パック『仮初めの自由』が与えた影響力!
『サイバーパンク2077』が真の傑作として高い評価を確立する上で、決定的な役割を果たしたのが、唯一の大型拡張パック『サイバーパンク2077:仮初めの自由(Phantom Liberty)』です。この拡張パックは2023年9月にリリースされ、単なる追加コンテンツではなく、ゲーム全体に新たな命を吹き込みました。
『仮初めの自由』は、本編とは一線を画したスパイアクションをテーマにしており、Vが新合衆国(NUSA)の大統領の危機に巻き込まれ、裏切りや陰謀が渦巻く極秘任務に挑むストーリーが描かれます。
【『仮初めの自由』の主な追加要素と評価】
要素 | 内容 | 評価ポイント |
新エリア「ドッグタウン」 | ナイトシティの新たなセクター。無法地帯と化した隔離区域で、独自のギャングやフィクサーが支配する危険なエリアです。 | 濃密な作り込みと、本編とは異なるスパイアクションに特化した雰囲気。 |
新キャラクター | イドリス・エルバ演じるNUSA連邦捜査局(FIA)のエージェント、ソロモン・リードや、謎多きハッカーソングバードなど、極めて魅力的な新キャラクターが登場し、物語を深めます。 | 彼らの物語はプレイヤーの感情を強く揺さぶり、本編に勝るとも劣らない高い評価を獲得しています。 |
レリック・スキルツリー | ドッグタウンでのみ手に入る特殊なスキルツリー「レリック」が追加。特定のサイバーウェア能力を大幅に強化する強力なパークが導入され、ビルドの可能性をさらに広げました。 | ゲームプレイの幅が広がり、より爽快感のある戦闘体験が可能になりました。 |
乗り物での戦闘 | 車やバイクに搭載された武器で戦闘を行うシステムが導入され、カーチェイスがより激しく、戦略的になりました。 | オープンワールドの移動やミッション中に新たなアクション要素が加わりました。 |
新たなエンディング | 『仮初めの自由』のストーリーラインを最後まで進めると、本編のVの物語に影響を与える新たなエンディングが追加されます。 | Vの運命に深く関わる衝撃的な結末が用意されており、本編の物語をさらに深く味わうことができます。 |
多くのユーザーレビューでは、この拡張パックは「本編を凌駕する完成度」、「CDPRが本来目指していた『サイバーパンク2077』の最終形」と評価されており、まだ本作をプレイしていない人に対しても、アップデート2.0と『仮初めの自由』がセットになったアルティメットエディションの購入が強く推奨される理由となっています。この拡張パックの存在こそが、本作を「バグゲー」の汚名から解放し、「紛うことなき傑作RPG」へと押し上げた最後のピースだと言えるでしょう。
2025年最新版!現在の『サイバーパンク2077 評価』を徹底解説!
・【結論】今から『サイバーパンク2077』は買うべきか?
・「つまらない」と感じる人が指摘するゲームテンポの課題
・不満点も?警察AIとNPCの挙動は改善されたのか
・ボリューム少ない?メインストーリーの長さと満足度
・爽快感抜群!キャラビルドと戦闘アクションの魅力
・Steam Deckなど携帯機でのプレイ感!
・ヌード描写を含む大人な世界観に注意!
承知いたしました。選択されたH3見出しに基づき、執筆ルールを厳守し、総文字数4000文字以上の記事本文を作成いたします。
【結論】今から『サイバーパンク2077』は買うべきか?
『サイバーパンク2077』は、発売当初の困難な状況から劇的に改善を遂げ、2025年現在では最高のオープンワールドRPGの一つとして高い評価を受けています。
結論から申し上げますと、「今こそ買うべき」タイトルです。
特に、以下のような要素に魅力を感じる方には強くおすすめできます。
おすすめポイント | 詳細 |
没入感の高い世界観 | 巨大都市ナイトシティの退廃的かつ魅力的な世界にどっぷり浸りたい方。 |
カスタマイズ性 | キャラクターの外見から戦闘スタイルまで、徹底的に自分好みにVをカスタマイズしたい方。 |
濃厚なストーリー | 選択によって結末が変わる、深く感情を揺さぶるマルチエンディングの物語を楽しみたい方。 |
快適な動作環境 | 現在のPC、PS5、Xbox Series X |
スパイアクションの追加 | 拡張パック『仮初めの自由(Phantom Liberty)』による、本編とは一味違う濃厚なスパイサスペンス体験を求める方。 |
発売当初の「バグゲー」という不名誉な評価は、アップデート2.0と『仮初めの自由』の登場により完全に覆されました。ゲームの核となるシステムが刷新され、戦闘や育成、オープンワールドの挙動が飛躍的に進化しています。
もしあなたが「サイバーパンク」というジャンルが好きで、かつて本作の購入を見送った経験があるなら、現在の『サイバーパンク2077』はまったく別の、完成された作品として迎え入れてくれるはずです。
「つまらない」と感じる人が指摘するゲームテンポの課題
現在の高評価にもかかわらず、一部のプレイヤーからは「つまらない」「テンポが悪い」という意見が聞かれることがあります。これらの意見は、主に以下のゲームデザインやプレイ感に起因していると考えられます。
1. オープンワールド特有の移動の煩雑さ
ナイトシティは広大で緻密に作り込まれていますが、広すぎるがゆえに、ミッション間の移動が単調に感じられることがあります。
- 煩雑な移動: アップデートによりメトロ(鉄道)や車のオートドライブ機能が追加されたものの、依然として手動での運転や、ファストトラベルポイントを探す手間が残ります。特に、せっかちなプレイヤーや、純粋に戦闘だけを楽しみたい方にとっては、この移動時間が「はよ進めたいなぁ」と感じる原因になることがあります。
- NPCとの同行ミッション: ストーリーやサイドジョブの中には、NPCと目的地まで「ゆーーっくり歩く」区間が設定されていることがあります。これは、キャラクター間の会話や世界観の描写を深めるための演出ですが、ゲームのテンポを重視するプレイヤーにはリアリズムが邪魔に感じる瞬間と言えます。
2. メインストーリー導入部のハードル
Vの物語は、プロローグでいきなり親友を失うなどの衝撃的な展開を迎えますが、世界観の説明や、Vというキャラクターへの感情移入に時間がかかると指摘されることもあります。
- 物語の性急さ: 一部のレビューでは、物語の導入部分が「ようわからんまま終わることが少なくない」「いきなり『半年後』みたいな雑なことをやらかした」といった感想が見られます。これは、プレイヤーがこの世界の行動原理やVの目標を把握する前に、物語が性急に進んでしまう感覚を抱くためです。
- ストーリーの濃密さ: 本作の物語は、登場人物たちが皆、個性豊かで重い運命を背負っており、その世界観の暗さや救いのない展開(後述の「ヌード描写を含む大人な世界観に注意!」で詳述)が、カジュアルなゲームプレイを求める層にとっては重荷に感じられる場合があります。
3. 初期ビルドの戦闘の「ぎこちなさ」
アップデート2.0で戦闘は大幅に改善されましたが、ゲームを始めたばかりでVがまだ強化されていない序盤は、FPS(一人称シューティング)部分が「なんかぎこちなく感じる」ことがあります。
- RPG要素の強さ: 本作は純粋なFPSではなく、RPG要素が非常に強いため、Vの能力が低い序盤は、銃撃戦が他の純粋なシューティングゲームと比べて物足りなく感じられることがあります。
- ビルド依存性: Vの戦闘能力は、サイバーウェアとスキルツリーの組み合わせ(ビルド)に大きく依存します。そのため、強力なビルドが完成する中盤以降と比較して、序盤は戦闘の爽快感が低く、これが「つまらない」という初期評価につながる一因となり得ます。
これらの「テンポの課題」は、主にゲームのリアリズムとRPGの成長曲線に起因しており、「少しでも興味のある人はぜひやってみてほしい」と熱烈に支持するコアなファンも多いことから、プレイヤーの好みが分かれる点であると言えます。
不満点も?警察AIとNPCの挙動は改善されたのか
発売当初、本作のオープンワールド要素で最も批判されたのが、NPC(非プレイヤーキャラクター)の挙動と、特に警察(NCPD)のAIの不自然さでした。
【発売当初の主な不満点】
- 警察の挙動: 犯罪行為を行うと、警察が突然プレイヤーの背後にテレポートのように出現し、追跡も短時間で終わるなど、リアリティに欠けていました。
- NPCの存在感: 街を歩く群衆や、一部のロマンス対象のキャラクターでさえ、「実在感皆無」「魂がない、ただの人形」のように感じられる無言棒立ち状態になることがあり、緻密に作り込まれたナイトシティの没入感を損ねていました。
【アップデート2.0以降の劇的な改善点】
しかし、この警察AIとNPCの挙動は、アップデート2.0で大幅に刷新されました。
1. 警察(NCPD)システムの強化
警察の追跡システムは、GTA(グランド・セフト・オート)シリーズを参考に、よりリアリティのあるものへと進化しています。
改善後のシステム | 詳細 |
組織的な追跡 | 警察はプレイヤーの背後から突然出現せず、車両で追跡を開始し、プレイヤーの現在地に向けてパトカーを派遣するようになりました。 |
手配度システム | 犯罪のレベル(手配度)に応じて、追跡の規模と難易度が段階的に上昇します。最高手配度になると、強力な装備を持つマックス・タック(特殊部隊)が出動し、ド迫力の戦闘に発展します。 |
カーチェイス | 乗り物での戦闘も導入されたため、警察車両やギャングとの激しいカーチェイスが可能になり、ゲームプレイに新たな緊張感が生まれました。 |
これにより、警察との敵対行為はリスクの高い行動となり、オープンワールドでの無法者体験の質が大きく向上したと言えます。
2. NPCの挙動と生活のリアリティ
NPCのAIも細かく調整され、以前よりも「実在感」が増しています。
- 反応の多様化: 街の住人たちは、プレイヤーの行動や、周囲で発生する事件に対してより多様な反応を示すようになりました。
- 街歩きの楽しさの向上: NPCがより自然に街を歩き、プレイヤーに「ガンを飛ばしついでに銃弾まで飛ばされ」るなど(ユーザーレビューより)、予測不能なイベントが発生する頻度も増え、「街歩きの楽しさ」が突出した要素となっています。
ただし、一部のミッション中における同行NPCの「ゆっくり歩き」や、特定の場面でのNPCの棒立ちといった現象が完全にゼロになったわけではないという意見もあります。しかし、全体として「不満点は改善された」という評価でほぼ固まっており、発売当初の致命的な欠点とは見なされていません。
ボリューム少ない?メインストーリーの長さと満足度
『サイバーパンク2077』を評価する上でよく議論になるのが、「ボリュームの少なさ」です。特に、開発元であるCD PROJEKT REDの前作『ウィッチャー3 ワイルドハント』が膨大なプレイ時間とボリュームを誇っていたため、本作のメインストーリーは相対的に短く感じられる傾向があります。
【メインストーリーの実際と設計思想】
要素 | 詳細 | 評価 |
メインストーリーの長さ | 発売前の開発者インタビューで、『ウィッチャー3』が長すぎた反省から、本作のメインストーリーは意図的に短く設計されたことが明言されています。純粋にメインクエストだけを追う場合、クリアまでの所要時間は比較的短いとされます。 | 「短すぎる」「物足りない」という批判の一因。物語が最も盛り上がる部分で「打ち切り決まった作品のような性急かつ唐突な展開」に思えるという意見もあります。 |
物語の濃さ | メインストーリーは短いながらも、主人公Vとジョニー・シルバーハンドの運命的な葛藤を中心に、非常に濃密な内容が展開します。結末はマルチエンディングであり、プレイヤーの選択が重くのしかかる、感動的で心を動かされる物語として評価されています。 | 「物語は素晴らしかった」という肯定的な意見が多数。物語の質そのものは非常に高いとされています。 |
引き際の難しさ | 物語が「あまりにもしっかり終わってしまう」ため、一度エンディングを見た後、他のエンディングを回収したり、街に滞在し続けたりする熱意を失ってしまうプレイヤーもいます。 | 「ラストを見たことがゲームの引き際になってしまった」という意見があり、物語の重厚さが逆に再プレイの動機を失わせるという側面もあります。 |
豊富なサイドコンテンツが総ボリュームを補完
この「ボリュームの少なさ」は、前述の通り質の高いサイドジョブやミニイベントによって埋め合わされています。
- メインとサイドの融合: 本作のサイドジョブは単なる「お使い」ではなく、Vの過去やナイトシティの裏社会、そしてV自身の運命に深く関わるものが多く含まれています。
- 総プレイ時間: メインに加え、サイドジョブ、フィクサーからの依頼、マップ上の各種イベントなどを網羅すると、総プレイ時間は100時間以上にも及びます。
結論として、メインストーリー単体で見れば「ボリューム少ない」と感じるかもしれませんが、質の高いサイドコンテンツを含めた総体的な満足度は非常に高く、「80時間は遊んだほど、面白いゲーム」であると多くのレビューが示しています。
爽快感抜群!キャラビルドと戦闘アクションの魅力
アップデート2.0の刷新により、『サイバーパンク2077』の戦闘アクションは「爽快感抜群」と評価される大きな魅力の一つになりました。本作の戦闘は、単なるFPSではなく、徹底したRPG要素に基づく自由なキャラビルド(能力構成)が核となっています。
1. 自由度の高いキャラビルド
Vの戦闘スタイルは、プレイヤーがどの能力値にポイントを割り振るか、どのサイバーウェアを装着するかによってプレイ感が全く変わるほどの多様性を持ちます。
代表的なビルド例 | 特徴と爽快感のポイント |
ネットランナー | クイックハックと呼ばれる電脳攻撃を駆使し、敵のサイバーウェアを誤作動させたり、集団感染させたりして、銃撃戦をせずに敵を一掃できます。クールなステルスプレイが可能です。 |
ブレード(近接) | 腕に内蔵されたマンティスブレードや、カタナなどの近接武器で、敵に突っ込み、ド派手なモーションと血しぶきを上げながら敵を切り刻む、高い身体能力に依存した高速戦闘が可能です。 |
テクニカルガンマン | パワー武器やスマート武器といった銃器をメインに据え、ド派手に暴れる純粋なシューティングスタイル。2.0以降、リロードアニメーションや銃撃のフィーリングも改善され、戦闘の完成度が上がっています。 |
重装サイボーグ | 防御力の高いサイバーウェアを全身に装着し、圧倒的な耐久力で真正面から敵の集中砲火を受けながら進む、映画のサイボーグのようなプレイスタイルです。 |
このように、多種多様なサイバーウェアで自分を強化することで、「伝説のサイバーパンク」となる道のりを体験できます。特に、ゲーム後半でビルドが完成し、「公式チート」と思えるほど強すぎる武器や能力を手に入れると、最高難易度(ベリーハード)であっても他の純粋なFPSのノーマル程度の感覚で楽しめるほど、Vは大幅に強化されます。
2. 戦闘の完成度
2.0アップデートでは、単にビルドの自由度が増しただけでなく、戦闘そのものの操作性やフィードバックが改善されました。
- 爽快感の向上: 銃撃や近接攻撃のモーションがスムーズになり、ヒットエフェクトやサウンドが強化されたことで、プレイヤーは「暴れているだけで楽しい」という感覚を得られるようになりました。
- 戦略性の増加: レリック・スキルツリーなどの追加により、敵の弱点や状況に応じた適切なサイバーウェアの使用が重要になり、戦略的な深みが増しました。
一部のレビューで指摘される「キーマウだとAIMしたときの感度調整がなく今どきのゲームとは思えない」といった操作性の細かな不満は残る可能性もありますが、全体としては、FPSとしての歯ごたえとRPGとしての成長の快感がバランスよく融合した、魅力的なアクションゲームへと進化を遂げています。
Steam Deckなど携帯機でのプレイ感!
『サイバーパンク2077』は、Steam Deck(スチーム・デック)をはじめとする携帯ゲーミングPCでも動作することが可能であり、「Steam Deck互換性:確認済み」として認定されています。
この認定は、外出先やリビングなど、場所を選ばずにナイトシティの広大な世界にアクセスできるという新たな魅力を提供しています。
【Steam Deckでのプレイ感】
評価項目 | 詳細 | 注意点 |
動作安定性 | 開発元による最適化により、Steam Deck上での動作は比較的安定しています。 | 高設定での60fps動作は困難であり、グラフィック設定を中程度に調整し、フレームレートを30fps程度にロックすることが推奨されます。 |
没入感 | 携帯機という画面サイズのため、ナイトシティの緻密なグラフィックの迫力はPCやPS5に劣るものの、画面に集中できるため、「どこでもサイバーパンクの世界に没入できる」という新たな体験を提供します。 | |
操作性 | Steam Deckのコントローラーレイアウトに最適化されています。 | 複雑なクイックハック操作や、細かいAIMが求められる場面では、若干の慣れが必要です。 |
システムの制約 | SSDの使用が必須という本作の要件はSteam Deckでも同様であり、内蔵SSDまたは高速なSDカードの使用が推奨されます。 | Steam Deckの電力消費は大きいため、長時間のプレイにはモバイルバッテリーが必要になることがあります。 |
携帯機でのプレイがもたらす価値
特に、『サイバーパンク2077』を「ウォーキングシミュレーター」として楽しむ層にとって、Steam Deckでのプレイは大きな価値があります。自宅のソファや移動中に、「夜のナイトシティをバイクで駆け回る」という至福の体験を可能にし、ゲームの魅力を生活の中に取り入れることができます。
「どこでもこのゲームをプレイしたい!」という熱意を持つファンにとっては、現行機(PS5など)での高性能なプレイと、携帯機での手軽なプレイという二つの選択肢が用意されていることが、本作の総合的な評価を押し上げる要因の一つとなっています。
ヌード描写を含む大人な世界観に注意!
『サイバーパンク2077』は、その世界観の描写において非常に大人向け(Mature)の内容を含んでいます。ゲームのジャンルが示す通り、倫理観が崩壊した未来都市ナイトシティの「醜い」部分をリアルに描き出しており、以下の内容が含まれるため、プレイの際には注意が必要です。
【大人向けコンテンツの内容】
描写要素 | 詳細と注意点 |
ヌードと性的表現 | ヌード描写や、性的な内容を含むシーンがあります。特に、キャラクタークリエイトの時点から、性別や外見を自由に設定できる自由度が高く、これらの描写は世界観の一部として組み込まれています。 |
激しい暴力 | インテンスなバイオレンス(激しい暴力)、血とゴア表現が含まれます。サイバーウェアによる改造人間同士の戦闘や、義体(サイバーウェア)が破壊される描写は生々しいものが多く、抵抗感のある方には注意が必要です。 |
強い言葉遣い | ゲーム内の会話やテキストには、強い言葉遣いが多く使用されています。ローカライズもこの世界観を忠実に反映しているため、現実社会では不適切な表現が多用されます。 |
サイバーパンクの「醍醐味」と倫理観
これらの描写は、単に刺激を求めるためではなく、「サイバーパンクというジャンルの醍醐味」を表現するための不可欠な要素です。
サイバーパンクの世界は、超技術と退廃、巨大企業による支配と個人の自由の葛藤、そして肉体の改造といったテーマを深く掘り下げます。Vの物語も、困難な状況下での「生存をかけた戦い」や、「ハッピーエンドには辿り着けない展開が多い」という、後味がモヤモヤしたり、胸が痛くなるような結末(マルチエンディング)が目立ちます。
この「美しくも残酷で、儚い街」ナイトシティの描写に耐性があり、「それがサイバーパンクの醍醐味」として受け入れられる方、そして、物語の結末にカタルシスだけでなく重い現実を求める方にとっては、本作は最高の体験を提供してくれるでしょう。
しかし、これらの描写に抵抗がある方、特に未成年者やセンシティブな内容を避けたい方は、事前にゲームの内容をよく確認し、購入を検討することをおすすめします。本作は、そのテーマ性から年齢制限が設けられていることにご留意ください。
【サイバーパンク2077 評価まとめ】の総括
・ナイトシティの緻密な世界観と高い没入感は最大の魅力である
・発売当初の旧世代機での深刻なバグや動作不良は解消済みである
・PS5とPC環境では60fpsの安定動作が保証されている
・高性能なグラフィックを楽しむにはSSDの使用が必須である
・無料の大型アップデート2.0でゲームシステムが刷新された
・アーマーがサイバーウェアに集約されファッションの自由度が向上した
・警察AIは組織的追跡を行うマックス・タックが出動するほど強化された
・メインストーリーは短いもののサイドジョブが非常に濃密である
・マルチエンディングシステムにより周回プレイの価値がある
・拡張パック仮初めの自由でスパイアクションの物語が追加された
・イドリス・エルバ演じる新キャラソロモン・リードの評価は高い
・レリック・スキルツリーの追加でキャラビルドの幅が広がった
・キャラビルド完成後はネットランナーなど爽快感抜群の戦闘となる
・Steam Deckでもグラフィック設定調整で安定動作が確認された
・ヌードを含む激しい暴力描写がある大人向けの内容である
・NPCとの同行ミッションなどはゲームのテンポを損なうことがある
・現在は発売当初とは全く違う完成された作品として購入を推奨する
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