2014年に発売された名作『龍が如く 維新!』が、最新技術によって『龍が如く 維新極』として蘇ったことで、「どこが変わったの?」「フルリメイクなのにひどいと言われるって本当?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
オリジナル版のファンの方も、本作で初めて幕末の龍馬の物語に触れる方も、最新作が旧作からどのように変化したのか、そして何が良くなって、何が課題として残っているのかは、非常に気になるところですよね。
本作では、グラフィックエンジンがUnreal Engineに刷新され、中野英雄さんや小沢仁志さんといった豪華新キャストが加わったことが大きな話題です。しかし、それだけでなく、バトルシステムへの隊士能力の組み込みや、一部のやり込み要素の調整など、ゲームプレイの核となる部分にも細かな変更が加えられています。
この記事では、オリジナル版と比較しながら、グラフィック、キャスト、戦闘バランス、そして不便だった鍛冶屋や金策の変更点に至るまで、龍が如く維新極違いを徹底的に解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたが極をプレイすべきかどうかの判断がきっとできるようになっているはずです。ぜひ最後までご覧ください。
・オリジナル版からの主要キャストの変更点とその結果キャラクターの印象がどう変わったか
・Unreal Engine採用によるグラフィックの進化と、隊士システムの本編導入など戦闘システムにおける具体的な龍が如く維新極違い
・リメイクなのに「ひどい」と言われる操作性・UIの改善不足や金策・鍛冶屋システムの難点といった問題点
・既プレイ/未プレイ別にどちらのバージョンをプレイすべきか、そして最高難易度「維新!」などのやり込み要素の充実度
オリジナル版からどう変わった?「龍が如く維新極 違い」を徹底解説!
・衝撃の キャスト 違い!なぜキャスト変更 が行われたのか?
・新旧キャストの比較で変わるキャラクターの印象とは?
・Unreal Engineで実現した美麗なグラフィック!
・隊士システムが本編バトルで使えるようになり 良くなっている点
・「絶技」や「ダメージ表示」などバトルシステムの 変更点 をチェック!
・新規サブストーリーやプレイスポットの追加要素は?
・不便だった鍛冶屋や金策はどう 変更点 があった?
・最高難易度「維新!」やDLCなどやり込み要素の充実!
衝撃のキャスト違い!なぜキャスト変更が行われたのか?
『龍が如く 維新! 極』で最も注目すべき変更点は、物語の主要人物を演じる俳優キャストの一部が刷新されたことです。これは単なるグラフィックの向上に留まらず、シリーズの歴史を体現するオールスター作品としての側面を強調する重要な変更とされています。
このキャスト変更は、オリジナル版の発売後に『龍が如く0 誓いの場所』や『龍が如く6 命の詩。』など、新たな人気作品がリリースされ、そこで活躍したキャラクターの俳優陣を起用することで、作品全体の豪華さとシリーズファンへのアピールを最大化する狙いがあったと考えられます。
結果として、幕末を舞台に、新旧シリーズの人気キャラクターが入り乱れる、まさに「龍が如く」のお祭りのような顔ぶれが実現しました。この変更により、物語の展開は同じでも、各キャラクターの持つ雰囲気や、ストーリーに与える重厚さが大きく変化しています。
具体的な主要キャストの変更は以下の通りです。
役名 | オリジナル版キャスト(モデルキャラクター) | 『極』版キャスト(モデルキャラクター) |
武市半平太 | 高橋克典さん(峯義孝) | 中野英雄さん(渋澤啓司) |
武田観柳斎 | 徳重聡さん(渡瀬勝) | 竹内力さん(阿波野大樹) |
伊東甲子太郎 | 山路和弘さん(嶋野太) | 小沢仁志さん(久瀬大作) |
近藤 勇 | 船越英一郎さん(オリジナル) | 大塚明夫さん(足立宏一) |
新選組局長である近藤 勇は、オリジナル版では俳優の船越英一郎さんが、その顔と声で演じていましたが、『極』では『龍が如く7 光と闇の行方』に登場する足立宏一がモデルキャラクターとして起用され、声優も大塚明夫さんに変更されました。
また、新選組の主要メンバーではありませんが、土佐の北村義一役には中村倫也さんが新たに起用され、オリジナル版では描かれなかった新しいキャラクター像が追加されています。
この豪華なキャスト陣が織りなす演技の違いを楽しむことが、『極』をプレイする醍醐味の一つと言えるでしょう。
新旧キャストの比較で変わるキャラクターの印象とは?
キャストの変更は、単なる見た目だけでなく、キャラクターの雰囲気や、物語全体に与える影響も大きく変わったという意見が多くあります。
特に大きく印象が変わったとされるのが武市半平太です。
オリジナル版では、高橋克典さんが演じる武市は、どこか知的で冷静沈着な雰囲気を持ちつつ、内に熱い志を秘めた印象が強かったとされます。
一方、『極』で中野英雄さんが演じる武市は、渋澤啓司がモデルとなっていることもあり、より威圧感や凄みが増し、セリフの言い回しや佇まいからくる迫力がオリジナル版とは大きく異なり、異なったニュアンスで物語に重厚感を与えています。この変更により、武市が坂本龍馬と対立するシーンは、オリジナルとはまた違った緊迫感が生まれていると感じるプレイヤーもいるようです。
また、伊東甲子太郎も印象的な変更です。
オリジナル版では嶋野太がモデルで、豪快かつ粗暴なイメージが先行していた伊東が、『極』では小沢仁志さん演じる久瀬大作がモデルとなったことで、冷徹で計算高い側面が強調されたという見解があります。久瀬の持つシリアスな演技が、知的な策略家である伊東のキャラクターに深みを与え、物語の緊張感を高めていると評価されています。
これらのキャストの違いは、物語の根幹は変わらないものの、各キャラクターの背景や個性がより際立ち、新鮮な気持ちで物語を楽しめる要素となっています。特にシリーズファンにとっては、新旧キャストの演技の違いを比較しながら遊ぶのが醍醐味の一つと言えるでしょう。
Unreal Engineで実現した美麗なグラフィック!
『龍が如く 維新! 極』は、シリーズで初めてUnreal Engine 4を採用して開発されました。これまでのシリーズで使われてきた「ドラゴンエンジン」とは異なるエンジンを採用したことにより、グラフィック面で大きな進化を遂げています。
Unreal Engineを採用した最大の理由は、光の表現が優れている点にあります。幕末の京都という舞台は、昼のシーンが多く、自然の光や街並みの造形が重要となります。開発陣は、従来のエンジンでは難しかった、自然でリッチなライティングをUnreal Engineで実現しました。
これにより、以下のような点が良くなっている点として挙げられます。
- 自然光の表現の向上: 障子や行灯を通した光の差し込み、路地裏の陰影などがリアルになり、1860年代の日本の街並みがより鮮明で臨場感のある映像で描かれています。
- キャラクターモデルの刷新: 主要キャラクターのモデリングが一新され、ムービーシーンでは非常に美麗な映像で物語を楽しむことができます。特に、肌の質感や服装のディテール、雨に濡れる様子などの表現が向上しているため、キャラクターへの没入感が深まっています。
- 奥行きのある街並み: ライティングの描写が自然になったことで、街並みに奥行きが感じられ、探索の楽しさが向上したという意見もあります。
このグラフィックの進化は、単なる見た目の美しさだけでなく、幕末という時代の空気感をよりリアルに表現し、プレイヤーを物語の世界へ深く引き込む重要な変更点となっています。
隊士システムが本編バトルで使えるようになり良くなっている点
オリジナル版の『龍が如く 維新!』では、隊士能力(隊士カード)は「バトルダンジョン」というサブコンテンツ内でのみ使用可能でした。しかし、『極』ではこのシステムが大幅に進化し、本編の通常バトルでも使用可能になりました。
これはゲームプレイにおける大きな変更点であり、良くなっている点として多くのプレイヤーに歓迎されています。
- 戦闘の戦略性の向上:
- 隊士能力は、広範囲攻撃や回復、攻撃力アップのバフ、敵の動きを遅くする効果など、多様なスキルを持っています。
- これらの能力を4つのバトルスタイル(一刀、短銃、乱舞、格闘)それぞれにセットし、十字キーから瞬時に発動できるようになったため、戦況に応じて柔軟な戦い方が可能になり、戦闘の単調さが解消されたという見解があります。
- 特定の隊士スキルを組み合わせることで、コンボ効果を発動させたり、弱点を補い合ったりするなど、編成の工夫がバトルの勝敗を大きく左右するようになりました。
- ゲームバランスの調整:
- オリジナル版では難易度の急な上昇があり、特にストーリーボス戦で苦戦するプレイヤーが多かったとされます。隊士能力を本編で活用することで、装備が整っていない序盤や、難所においてもプレイヤーが優位に立てるようになり、ストーリーをスムーズに進めやすくなりました。
- ただし、隊士能力が強力すぎるため、ゲームの難易度が下がりすぎたというひどいといわれる理由の一つにもなっていますが、純粋に爽快感が増したという評価も多くあります。
- シリーズオールスター要素の強化:
- 『龍が如く0』の春日一番(春日一之丞)や品田辰之助といった、歴代シリーズの人気キャラクターが隊士として多数登場し、その強力なスキルをバトル中に発動できるのは、シリーズファンにとって嬉しい良くなっている点です。
隊士能力は、新選組に入隊する本編第5章以降で解放され、伍長と隊士を最大4人編成した「組」をバトルスタイルに連携させて使用します。
「絶技」や「ダメージ表示」などバトルシステムの変更点をチェック!
『龍が如く 維新! 極』では、隊士システムの変更以外にも、爽快感を高め、遊びやすさを追求するための様々なバトルシステムの変更点が導入されています。
1. 絶技(ぜつぎ)システムの強化
絶技とは、ヒートゲージを消費して発動する、各バトルスタイル専用の強力な必殺技です。
型 | 絶技名 | 効果(一例) |
一刀の型 | 龍牙一閃 | 納刀から高速で敵に突進し、次々と斬りつける突進技。単体や連続戦闘で強力。 |
短銃の型 | 炎龍ノ型 | 複数の敵を瞬時にロックオンし、一気に弾丸をばら撒く乱射技。集団戦や強敵への集中攻撃に有効。 |
乱舞の型 | 天龍乱舞 | 刀を振り回しながら銃を乱射し、周囲の敵を一掃する回転攻撃。敵に囲まれた状況の打破に最適。 |
格闘の型 | 龍翼ノ陣 | ひとりの敵に猛烈な連続攻撃を叩き込む大技。連続ヒット数に応じてトドメの一撃が変化する。 |
これらの絶技は、オリジナル版でも存在しましたが、『極』では演出が強化され、より豪快で派手な技として生まれ変わりました。ヒートアクションよりもコンパクトな演出で、戦闘のリズムを崩さずに大ダメージを与えられるため、戦闘のアクセントとして非常に有効です。
2. ダメージ表示の追加
オリジナル版にはなかった、敵に与えたダメージの数値が表示されるようになりました。これにより、
- 自分の攻撃がどれだけ効いているかが一目で分かり、爽快感が増しました。
- 隊士スキルや武器の能力がどの程度影響しているか、視覚的に判断しやすくなりました。
- 特定の武器やスタイルが強力だと、その数値が画面上に大きく表示されるため、ハクスラ的な楽しさが向上したという意見もあります。
3. ボスドロップの追加
オリジナル版では、武器や防具を整えないと終盤のボス戦が非常に厳しくなる傾向がありましたが、『極』ではストーリーのボスを撃破することで、新しい武器が入手できるようになりました。これにより、武器や防具の作成を意識的に行わなくても、ストーリーだけを楽しむユーザーが快適にプレイできるような調整がされています。
4. 敵のAIとスキルの追加
ボスや強敵にスキル(必殺技)が追加され、戦闘の難易度とバリエーションが増しています。一部のボスは、広範囲かつ高威力の特殊な技を使ってくるため、プレイヤーは戦術を練る必要があり、オリジナルのバトルシステムを土台としつつも、新鮮な駆け引きが生まれています。
これらの変更点により、本作のバトルはより戦略的かつ爽快感の増したものになっているといえます。
新規サブストーリーやプレイスポットの追加要素は?
『龍が如く 維新! 極』では、フルリメイク作品として、メインストーリー以外にもプレイヤーを楽しませる新規コンテンツが複数追加され、ゲーム全体のボリュームが増しています。
【サブストーリーの追加】
本作では、メインストーリーとは別に、街で生きる人々の人間模様を描く複数の新規サブストーリーが追加されました。これにより、幕末の京の街に息づく人々の生活や、龍馬が巻き込まれる様々な騒動を、より深く楽しむことができます。これらの追加サブストーリーには、新キャストとして登場するシリーズキャラクターも登場し、ファンサービスとしても機能しています。
【プレイスポットの追加・刷新】
シリーズおなじみのプレイスポットにも、新規要素が加わりました。
- 歌声酒場への新規楽曲追加リズムアクションが楽しめる「歌声酒場」には、以下の2曲が新登場しました。
- 「ばかみたい」(幕末アレンジ)
- 「い・ち・ず・侍」(新曲)
【フォトモードの新搭載】
本作からフォトモードが新搭載され、美麗なグラフィックで描かれた幕末の風景やキャラクターを自由に撮影し、楽しむことができるようになりました。
- カメラの位置やキャラクターの向きを細かく調整可能です。
- 200種類を超える文字スタンプや40種類以上のカラーフィルターを搭載しています。
- キャラクターの表情やポーズの切り替えも可能で、カスタマイズ性が非常に高く、自分だけの記念写真を作成できます。
このフォトモードの追加は、Unreal Engineによって美しくリニューアルされた街並みや人物を背景に、幕末の旅の思い出を記録できる、嬉しい追加要素となっています。
不便だった鍛冶屋や金策はどう変更点があった?
オリジナル版の鍛冶屋(武具錬成)システムは、非常に複雑で素材集めが大変だったため、本作の変更点に注目が集まっていましたが、その仕様については賛否両論があります。
1. 鍛冶屋システムの難解さは健在
武器や防具の「作成」と「強化」を行う鍛冶屋のシステムは、オリジナル版から基本的なサイクルは大きく変わっていません。しかし、一部のプレイヤーからは、使いにくいUI(ユーザーインターフェース)や、鍛冶屋のレベル上げの煩雑さ、必要な素材と金銭の多さから、「リメイクで改善してほしかった点」として、ひどいといわれる理由の一つに挙げられることもあります。
- 素材集めの煩雑さ: 武具の作成や強化には大量の素材と費用が必要で、効率よく素材を集めるには「バトルダンジョン」の周回が必須となります。
- 「印」システムの複雑さ: 武器に特殊な能力(印)を付与するシステムも健在で、特定の印を狙うためには、武器作成の順番やテーブルを考慮する必要があるなど、非常に複雑な仕組みとなっています。
- 合成の成否判定: 武器を合成する際の成否判定も、確率ではなく「テーブル方式」で行われているとされており、運だけでなく手順が重要となるため、手間がかかります。
2. 金策の難易度の変更
オリジナル版で効率的な金策手段の一つとされていた「白金の皿」の売却額が大幅に減少しました。また、武具の強化に必要な費用が増大したという意見もあり、金策の難易度が上がったと感じるプレイヤーも少なくありません。
一方で、金銭の稼ぎ方としては、
- 競鶏(鶏レース)でのギャンブル。
- 遥と暮らすアナザーライフでの野菜の収穫や料理の販売(行商)。
といった、ミニゲームや別コンテンツを活用する方法が依然として有効です。特にアナザーライフで料理を作り、売却することで効率的な金稼ぎができるという意見もあります。
結論として、鍛冶屋や金策のシステムは、抜本的な改善というよりも、オリジナル版の煩雑さを残したまま、一部の数値が調整されたという印象が強く、本作を「極」と呼ぶには物足りないと感じるプレイヤーもいるようです。
最高難易度「維新!」やDLCなどやり込み要素の充実!
『龍が如く 維新! 極』は、オリジナル版から続くボリュームに加え、新たな要素が追加され、やり込み要素が非常に充実しています。
1. 最高難易度「維新!」の追加
オリジナル版にはなかった、最高難易度「維新!」が追加されました。この難易度はDLC(ダウンロードコンテンツ)として提供されていますが、「デジタルデラックスエディション」には同梱されています。
- 「維新!」では、敵の攻撃力や体力が増加し、歯ごたえのある戦闘が楽しめます。
- 難易度が高い分、クリアには装備の強化や隊士スキルの適切な活用が必須となり、プレイヤーの腕が試されます。
- この難易度でも、ゲームオーバー時の即コンティニューが可能になっているため、過去のシリーズの最高難易度(セーブデータからのロード強制など)と比べると、再挑戦のストレスは軽減されているという良くなっている点もあります。
2. DLCによるプレイ体験の拡張
「維新!」の開放以外にも、DLCによって様々なコンテンツが追加されています。
- 衣装変更: 主人公・龍馬や新選組幹部の衣装を変更できるスキンが追加され、幕末漫遊(クリア後の自由探索)などで外見のカスタマイズが楽しめます。
- 成長支援パック: 経験値アイテムや武器強化素材、強力な隊士カードなどが詰まったパックも販売されており、スムーズにストーリーを進めたい、またはやり込みを効率化したいプレイヤー向けの選択肢となっています。
- レジェンダリー隊士: DLC限定の強力な隊士カードも存在し、バトルでの活躍が期待できます。
3. 「アナザーライフ」の継続
ヒロインの遥と京の郊外にある別宅で生活を送る「アナザーライフ」は、オリジナル版から引き続き、重要なサブコンテンツです。
- 農業・料理: 野菜を育て、釣りで魚を獲り、それらを材料に料理を作り、売却することで金策や体力回復アイテムの確保ができます。
- 遥との交流: 遥との交流を深めることで「和みイベント」が発生し、龍馬と遥の信頼関係が深まる物語が楽しめます。
- 犬猫の飼育: 街で出会った犬や猫を飼うことも可能で、スローライフを満喫できる要素として健在です。
これらの要素により、『龍が如く 維新! 極』は、メインストーリーの他にバトル、収集、育成、スローライフと、多岐にわたるやり込みができる大ボリュームの作品となっています。
「龍が如く維新極 違い」を理解してプレイするならどっちを選ぶべき?
・リメイクなのに「ひどいといわれる理由」はどこにある?
・操作性やUIのレスポンスの悪さは改善されたのか?
・物語や世界観に大きな違いはない?
・戦闘バランスや序盤の難易度調整はどうなった?
・オリジナル版をプレイ済みでも極を遊ぶ価値はある?
・未プレイなら迷わずプレイするならどっちがおすすめ?
リメイクなのに「ひどいといわれる理由」はどこにある?
『龍が如く 維新! 極』は、美麗なグラフィックと新規キャストという大きな変更がありながらも、「極」のタイトル冠にしては物足りない、あるいは「ひどい」という厳しい意見が存在します。これらの批判的な意見は、主にゲームシステムと操作性、そしてリメイクとしての完成度に対する期待値の高さから生じていると考えられます。
主な「ひどいといわれる理由」として挙げられるのは、以下の点です。
批判の主な点 | 詳細な内容 |
リメイクではなくリマスターに近すぎる | フルリメイクを謳いながら、ゲームの根幹のシステムやマップ構造、一部のUIがオリジナル版からほとんど変わっていないという指摘があります。特に『龍が如く 極』や『極2』のような大幅なシステム刷新や追加要素を期待していたファンにとっては、肩透かしと感じられたようです。 |
金策と武具強化システムの改悪 | オリジナル版で効率的な金策手段だった「白金の皿」の売却価格が大幅に引き下げられ、金稼ぎが困難になりました。その一方で、武具の作成や強化にかかる費用や手間は増大しており、特にやり込み要素の一つである「印」集めのシステムがより複雑で苦行になったという声が多いです。 |
操作性・UIの古さ | メニュー画面の動作が異様に重い、アイテムスロットが旧作のまま、そして移動手段(駕籠屋)の利便性が悪いなど、近年のシリーズで改善されてきた要素が手付かずで残っている点に不満が集まっています。 |
戦闘バランスの歪み | 隊士システムが本編に組み込まれた結果、隊士カードの性能に依存する傾向が強まりました。特定の隊士スキルが非常に強力である反面、カードが揃わない序盤は雑魚敵やボスが不自然に硬く感じられ、ゲームバランスが崩れているという意見もあります。特に、ガチャ要素を前提としたバランス調整にネガティブな意見が多く見られます。 |
キャスト変更への否定的な意見 | ストーリーの重厚さやキャラクターの個性を楽しむオリジナル版のファンの中には、キャスト変更が固定イメージを崩した、あるいは必然性のない変更だと感じる層も一定数おり、これも批判的な意見の一因となっています。 |
これらの要因から、「期待していた『極』クオリティに達していない」という点が、この作品が「ひどい」と評価される大きな理由となっているとされます。
操作性やUIのレスポンスの悪さは改善されたのか?
『龍が如く 維新! 極』は、最新のグラフィックエンジンであるUnreal Engineを採用したにもかかわらず、多くのプレイヤーが指摘しているのが操作性やUIのレスポンスの悪さです。これは、リメイク作品でありながら、オリジナル版が抱えていた古いシステム構造をそのまま引き継いでいることに起因する問題であると考えられています。
【操作性に関する主な不満点】
- 街中でのダッシュ機能:
- 龍馬のダッシュ可能距離が短いため、すぐに息切れして立ち止まってしまいます。ダッシュ能力は「徳」と交換することで強化可能ですが、初期状態の不便さが街の探索を億劫にしているという意見が多くあります。
- エンカウント率と移動の不便さ:
- 京の街はマップが細かく区切られており、ロード回数が多い傾向にあります。加えて、狭い道でのエンカウント(敵との遭遇)が頻繁に起こるため、ストーリー進行中にテンポの悪さを感じやすいとされます。
- 移動手段である「駕籠屋」の目的地も少ないため、広いマップを効率的に移動するのが難しく、タクシー移動がメインだった近年のシリーズに慣れたプレイヤーにとっては、この不便さが顕著に感じられるようです。
【UI・レスポンスに関する主な不満点】
- メニュー画面の動作の重さ:
- メニュー画面の切り替えやカーソル移動の動作が異様に重いという報告が多数あります。アイテムの出し入れや隊士編成、鍛冶屋での作業など、頻繁に行う操作がスムーズに行えないため、プレイの快適性が著しく損なわれています。
- アイテム関連のUIの古さ:
- アイテムスロット(インベントリ)が旧作と同じ5×5のマス目形式で、使い勝手が悪い点が改善されていません。
- イベントシーンのスキップ:
- 一部の会話パートやムービーシーンでスキップができない、またはスキップ機能が不十分であるため、周回プレイややり込みの際にストレスを感じるという意見もあります。
開発陣はアップデートで一部の不具合を修正していますが、これらのゲームシステム根幹のレスポンスの悪さは、リメイクとしての改善が不十分だったと評価される大きな要因となっています。
物語や世界観に大きな違いはない?
『龍が如く 維新! 極』は、グラフィックやキャスト、バトルシステムには大きな変更点があるものの、物語の根幹と世界観はオリジナル版から踏襲されています。
【物語(メインストーリー)】
- ストーリーラインはそのまま:
- メインストーリーは、坂本龍馬が恩師の仇を討つため、名を捨てて斎藤一として新選組に潜入するという、オリジナル版の「IFの物語」を完全に踏襲しています。物語の主要な展開や結末に、大きな変更や追加はありません。
- 新鮮さはキャストの違いから:
- ストーリー自体が変わっていなくても、主要な隊長格のキャストが刷新されたことで、同じセリフやシーンでもキャラクターの印象が大きく変化しています。例えば、武市半平太や伊東甲子太郎など、新キャストが演じることで、キャラクターの持つ凄みや冷徹さが際立ち、物語に新たな深みと緊張感が生まれています。
- シリーズファンは、歴代キャラクターが幕末の舞台でどのように振る舞うのかという、劇中劇のような感覚で物語を楽しむことができ、これが新鮮な体験につながっています。
【世界観・舞台】
- 幕末の京の再現:
- 舞台となる幕末の京の街並みは、Unreal Engineによって美麗に再構築されていますが、マップの構成や、登場するプレイスポット、ミニゲームのほとんどはオリジナル版のものがベースとなっています。
- 「アナザーライフ」をはじめとする各種サブコンテンツも健在で、幕末の生活や文化を楽しむという世界観は守られています。
したがって、物語の核となる「親殺しの犯人探し」と「新選組での潜入捜査」という流れは変更されていません。物語や世界観自体の新たな展開を期待するのではなく、美麗な映像と新たなキャストの演技によって、不朽の名作ストーリーを追体験することが本作の醍醐味であるといえます。
戦闘バランスや序盤の難易度調整はどうなった?
『龍が如く 維新! 極』の戦闘バランスは、オリジナル版から大きな調整が加えられた結果、特に序盤の難易度と戦闘の依存度において、賛否両論の意見を生んでいます。
【序盤の難易度】
- 隊士システム解放前は難しいという意見:
- 隊士能力が本編で使えるようになるのは新選組に入隊する第5章以降です。それまでの序盤戦では、強力な隊士スキルに頼ることができないため、雑魚敵や序盤のボスが硬く、難易度が高く感じられるという意見があります。
- オリジナル版と同様に、装備品を意識的に強化していないと、敵の防御力や体力の高さに苦戦する場面が多くなります。
- 購入特典による難易度低下の可能性:
- 一方で、購入特典などで強力な初期武器を入手していた場合、序盤の難易度は逆に大きく下がり、スムーズな進行が可能になります。この点は、プレイヤーがどの特典を持っているかによって、難易度の感じ方が大きく変わる要素です。
【戦闘バランスの大きな変更点】
- 隊士システムへの依存:
- 隊士能力が本編で使用可能になったことで、隊士の育成と編成が戦闘の難易度を大きく左右するようになりました。特に強力な隊士スキル(例:広範囲攻撃、時間停止など)を使用することで、瞬時に戦況を覆せるため、従来の純粋なアクション操作よりも「カードの性能」に重きが置かれるバランスになったという見解があります。
- このバランスは、「ソシャゲカード前提のバランス」という批判的な意見につながる一方で、よりRPG的な育成の楽しさを増したという見方もできます。
- 武具強化の重要性の増大:
- 敵の体力と防御力の高さから、武具の作成・強化は以前にも増して重要になりました。特に、鍛冶屋で付与できる「印」の有無が与ダメージに直結するため、最強を目指すには、複雑な鍛冶屋システムとバトルダンジョンでの素材集めを避けられません。
- ボス戦の難易度調整:
- ボスを倒すと武器や防具がドロップするようになったため、オリジナル版で難易度が急上昇していた箇所を、ドロップ装備で乗り越えられるようになり、ストーリーを進めたいユーザーにとっては改善点となっています。
全体として、戦闘システムに「RPG要素」が強く組み込まれ、育成と準備の重要性が増したことが、本作の戦闘バランスの大きな特徴となっています。
オリジナル版をプレイ済みでも極を遊ぶ価値はある?
オリジナル版の『龍が如く 維新!』を既にプレイしている方にとって、『極』を遊ぶ価値があるかどうかは、何を重視するかによって意見が分かれます。
【プレイする価値があると感じる点】
価値を感じる要素 | 詳細な内容 |
美麗なグラフィックによる追体験 | Unreal Engineによる光と影の表現が強化され、京の街並みやムービーシーンのクオリティが大幅に向上しました。既に物語を知っていても、最新の映像美で龍馬の物語を追体験できる点は大きな魅力です。 |
新規キャストによる新鮮な印象 | 武市半平太(中野英雄さん)や伊東甲子太郎(小沢仁志さん)など、刷新されたキャストが演じることで、知っている物語でありながらも、キャラクターの持つ緊張感や深みが変わり、新たな解釈で楽しむことができます。 |
隊士システムの拡張 | バトルダンジョン限定だった隊士能力が本編の戦闘でも使えるようになったため、歴代人気キャラクターのスキルを駆使して戦うという、新鮮なバトル体験が楽しめます。 |
やり込み要素の継続と追加 | 金策の効率は悪くなっているものの、アナザーライフや新規サブストーリー、最高難易度「維新!」など、ボリュームたっぷりのやり込み要素が健在であり、トロフィーコンプリートを目指すプレイヤーにとっては長く楽しめる内容です。 |
【プレイする価値が低いと感じるかもしれない点】
- システム面の改善不足:
- 前述の通り、UIのレスポンスの悪さや鍛冶屋システムの煩雑さなど、ゲームプレイの根幹に関わる部分の改善が不十分です。この点にストレスを感じやすいプレイヤーは、新鮮味に欠けると評価するかもしれません。
- ストーリーの変更なし:
- メインストーリーに大きな変更がないため、物語の展開に驚きはありません。純粋にストーリーの新しい展開を求めている場合は、期待外れとなる可能性があります。
結論として、オリジナル版をプレイ済みでも、グラフィックと新キャストによる「新しい解釈での追体験」、そして「隊士システムが加わったバトル」に魅力を感じるならば、本作は十分に遊ぶ価値があると言えます。
未プレイなら迷わずプレイするならどっちがおすすめ?
『龍が如く 維新!』をまだプレイしたことがない新規のプレイヤーの方には、迷わず『龍が如く 維新! 極』をおすすめします。
最新作である『極』には、オリジナル版にはない、新規プレイヤーにとって恩恵が大きい以下の要素が備わっているためです。
【新規プレイヤーに『極』がおすすめな理由】
- 美麗なグラフィックによる高い没入感:Unreal Engineで再構築されたグラフィックは、幕末の京の街並みやキャラクターを圧倒的なクオリティで描き出しています。初めてこの物語に触れる際に、最高の映像体験で楽しめることは大きなメリットです。
- 隊士システムによる難易度調整の緩和:オリジナル版では武具強化なしに難所を乗り越えるのが困難でしたが、『極』では隊士スキルを本編で使えるようになったことで、戦闘の難易度を緩和することが可能です。ストーリーをサクサク進めたい新規ユーザーにとって、この「救済要素」は非常に有効です。
- 豪華キャストによるシリーズオールスターの魅力:『龍が如く0』以降の人気キャラクターが新選組隊士として多数登場し、物語を彩ります。これは、後のシリーズから入った新規プレイヤーにとって、「オールスター作品」としての魅力を最大限に享受できる要素となります。
- ゲーム機の動作環境:オリジナル版は旧世代機で発売された作品であり、現在主流のPlayStation 5やPCでのプレイ環境を考えると、ロード時間の短縮や高フレームレートに対応している『極』の方が、快適なプレイ体験が得られる可能性が高いです。
【おすすめのプレイ方針】
- ストーリー重視で楽しみたい場合:難易度を「初級」や「中級」に設定し、隊士能力を積極的に活用してストレスなくストーリーを堪能してください。
- やり込み要素も楽しみたい場合:鍛冶屋システムやバトルダンジョンの煩雑さはありますが、その分、装備や隊士を育成するRPG的な楽しさも味わえます。最初はストーリーを楽しみ、その後に「アナザーライフ」や「バトルダンジョン」に挑戦していく流れがおすすめです。
『龍が如く 維新! 極』は、オリジナル版の持つ名作ストーリーの魅力を最大限に引き出し、現代のゲームとして楽しめるように再構築された作品であると言えます。
【龍が如く維新極 違い】の総括
・グラフィックエンジンがUnreal Engineに刷新され映像美が大幅に向上した
・武市半平太役が中野英雄に代わり威圧感と迫力が増している
・伊東甲子太郎役が小沢仁志に変更され冷徹で計算高い印象となった
・新選組の隊士能力が本編の通常戦闘でも使用可能になり戦略性が増した
・隊士能力の強力さからゲームの難易度が下がりすぎたという批判もある
・ヒートゲージを消費する絶技システムの演出が強化され豪快さが増した
・戦闘中に敵に与えたダメージ数値が表示されるようになり爽快感が向上した
・ストーリーボスを撃破すると新しい武器がドロップする調整がされた
・メインストーリーの展開や結末にはオリジナル版から大きな変更はない
・一部のメニュー画面の動作やカーソル移動のレスポンスの悪さが残っている
・移動手段である駕籠屋の利便性が悪く街の探索に不便さが伴う
・武具強化に必須な金策の効率が悪くなりやり込みの難易度が上がった
・鍛冶屋における武具錬成や印システムの煩雑さは改善されていない
・リズムアクションの歌声酒場には「ばかみたい」の幕末アレンジが新曲として追加された
・美麗なグラフィックで自由に撮影できるフォトモードが新たに搭載された
・DLCによって最高難易度「維新!」が追加されやり込み要素が充実した
・ヒロイン遥とのアナザーライフは金策やスローライフの重要なコンテンツだ
・リメイクでありながら一部のシステムが古くリマスターに近いという評価がある
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